NPB若手選手アンケート結果発表 「引退後に不安」72・7% 昨年から3%増

引退後の希望進路1位は高校野球指導者

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2015年現役若手プロの引退後の希望進路

 NPB(日本野球機構)は26日、2015年に実施した現役若手プロ選手のセカンドキャリアに関するアンケート結果を公表した。昨年10月に宮崎で開催されたフェニックス・リーグ中に行ったもので今回で9回目。「引退後に不安を感じている選手」は72・7%に上り、昨年の69・3%から3.4%増加した。

 無記名によるアンケートでは12球団計238選手から結果を回収。回答したのは18歳から35歳までの選手で平均23・7歳、平均年俸は900万円。プロ野球平均在籍年数は3・5年で、高校からプロ入りした選手が45%、大学からは30%、社会人からは22%、その他が3%だった。また、ポジションの比率は投手が47%、捕手12%、内野手22%、外野手19%。既婚者は全体の76%となっている。

 アンケートの結果では「引退後に不安を感じている選手」は72・7%に上り、うち収入に関する不安が44・5%で1位、進路についてが43・8%で2位。1位と2位で全体の88・3%を占めた。過去7年で見ると、昨年「不安あり」が69・3%と初めて7割を下回ったが、今年は3%増。ここ8年の平均では73・5%となっている。

 また、引退後の希望進路(「やってみたい」と「興味がある」の合計)については、1位が資格回復による高校野球指導者で72%、2位が大学社会人野球指導者で64%。上位2つは昨年の結果と変わらなかったが、3位には昨年7位だった一般企業の会社員(63%)が入った。一方で昨年3位だったプロ野球の監督・コーチは58%で5位となっている。(※「やってみたい」に限れば、1位・資格回復し高校野球指導者が72%、2位・大学社会人野球指導者、3位・プロ野球の監督・コーチ)。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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