日ハムが球界初の取り組み 360度カメラでアリゾナキャンプを楽しめる!?

すでに米国では採用されている360度カメラ、ファンに新たな体験価値

「ファイターズというチームを感じてもらうために、最新の技術や面白いと思ったツールの活用に挑戦し、あらゆる角度からファイターズを感じてもらいたいと考えています。たとえプロ野球やファイターズに触れたことがない人でも、新たな体験からファイターズに興味を持つ可能性があると考えています。その中の1つが今回の360度カメラで撮影した動画です。そして、それらをソーシャルメディアなどの様々な手法で伝え、ファンが選んで情報収集できるようにしたいと思います」

 では、このような動画撮影技術をスポーツ観戦に積極的に取り入れている米国では、360度カメラを活用した取り組みはどのように行われているのだろうか。すでに数年前よりスポーツ中継にVR(ヴァーチャルリアリティ、仮想現実)の活用が開始されており、その中の1つとして360度カメラも採用されている。

 実際にNBAやNFLではあたかも自分がコートサイドで観ているように体感する映像を見ることができる。また複数の競技において、VRを活用したスポーツ中継の取り組みが今まで以上に広がっていく動きがあるようだ。

 従来のテレビでのスポーツ観戦は、テレビから流れてきた映像を、ファンが受動的に観て楽しむモデルだった。一方で、今回の360度カメラのように、ファン自らが好きなアングルを選択して楽しむことができ、あたかもその場にいるような体験ができることは、インターネットならではのスポーツ観戦であり、ファンに対して新しい体験価値を生んでいると言える。

 今後のビジョンについて小崎氏は以下のように語っている。

「今後も我々は挑戦をし続けたいです。現在、球団として個別にコンテンツ展開している映像、試合中継、そしてスタジアム演出を『チーム』として一元化し、ファイターズのエンターテインメントに関わる全ての人がアイディアを出し合い、ファイターズブランドを広めていくことができる環境作りをしたいと考えています」

 日本にいながらも、遠く離れた米国アリゾナキャンプにいるような体験ができる。今後もファイターズの取組から目を離すことはできない。

【了】

(記事提供:パ・リーグ インサイト

「パ・リーグ インサイト」編集部●文

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