絶対守護神揃うパでロッテ西野が目指す境地 今季掲げる3つの目標とは

抑え転向当初は先発への未練も垣間見えた西野だが…「圧倒的な存在を目指したい」

 小林雅英現一軍投手コーチが02年に樹立した37セーブの球団記録。マリーンズの守護神の象徴として「幕張の防波堤」の異名でファンの間で語られる伝説の投手の記録を抜き去りたい考えだ。そしてその先に見えてくるものがある。「結果としてセーブ王のタイトルが欲しい」。記録超えで現実味を帯びるタイトル。今年はどこまでも貪欲に、目標をもった一年を過ごすつもりだ。

 各球団、絶対的な守護神が揃うパ・リーグ。その中で西野はさらなる輝きと存在感を欲している。今年は自主トレ、キャンプと肉体改造に着手。84キロほどだった体重も、88キロでシーズンに挑もうとしている。求めるはさらなる直球。150キロ近い剛速球を常時、投げ込む事で、伝家の宝刀フォークは無敵と化す。

「出てきた時点で相手が諦めるような圧倒的な存在を目指したい。今年はいろいろな事にこだわって、優勝を目指したい」

 抑え転向当初は、先発への未練も垣間見えた若者はいつしかこのポジションに誇りと、やり甲斐を見出すようになった。マリーンズの抑えとしてのプライドがマウンドで、ほとばしる。この居場所を誰にも譲るつもりもない。「千葉の火消し役」は、チームのどんなピンチも、あっという間に消してくれる。

(記事提供:パ・リーグ インサイト

【了】

マリーンズ球団広報 梶原紀章●文 text by Noriaki Kajiwara

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