米野球誌がキャンプ中の日ハム大谷“徹底解剖” 「世界で最も才能ある一人」

「大谷のMLB挑戦は、多くの球団から熱狂的な関心を集めることになる」

 米国内での関心は、圧倒的な能力を証明し続ける大谷が、いつ海を渡るかという点に集まっている。現時点で米国でもエースになれると高く評価する声もあり、メジャー球団はメジャー挑戦の時を待ちわびている。実現すれば、大争奪戦となることは確実だ。

 同誌も「目下の疑問はいつ大谷がダルビッシュと同じ道を歩みMLBへ挑戦するかということだ」と指摘。現在は上限2000万ドルとなっているポスティングシステム(入札制度)の譲渡金以上の価値が大谷にはあると見ている。

「MLBでもローテーションの上位を務めるポテンシャルを秘めた大谷のMLB挑戦は、多くの球団から熱狂的な関心を集めることになるだろう。しかしながら、日本ハムはポスティングで得られる金額以上の価値を秘めた大谷をポスティングにかけて放出することを渋るかもしれない」

 このように指摘。確かに、現在のポスティングシステムで譲渡金に上限が設けられていることは、日本ハムにとって悩ましい問題と言えるかもしれない。2013年に24勝0敗1セーブ、防御率1.27という現実離れした成績を残した田中将大(ヤンキース)がメジャー挑戦を表明した時も、楽天は苦渋の決断を迫られた。

 ただ、“生大谷”を見たメジャー関係者は、その圧倒的な能力にすでに虜の様子。記事では、パドレスのグリーン監督が「彼には間違いなく天賦の才能がある。彼がそうでなければ、こんなにも大谷の噂がでてきてはいないはずだ。彼は多くの才能を秘めている」と絶賛したことに触れている。

「2週間の間、大谷はアメリカを体感し、アリゾナの野球ファンは大谷を体感する。大谷はこの期間を最大限に活かすつもりのようだ」

 同誌はこのように伝えている。今回のアリゾナキャンプでの経験が、大谷の更なる成長の糧となることは間違いなさそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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