パドレスのアドバイザーに就任の野茂英雄氏、現場で宝刀フォーク伝授も!?

「もしフォークを見せてくれ、と言われれば投げ方を見せてあげたい」

 もちろん、トルネード投法でメジャーを席巻した右腕は、現場にも大きな影響力をもたらすことのできる存在だ。プレラーGMは同紙の取材に「昨年から彼との付き合いがはじまった。彼の知見を評価しているし、素晴らしい経験を積み重ねてきた。グラウンド内外で彼は選手達の助けとなってくれることでしょう」と答えている。

 野茂氏も“指導者”としての役割を十分に理解しており、パドレスの公式ツイッターに貼り付けられたインタビュー動画では「メカニックであったり、マウンドに上がって自信を持てるようなものが与えられればなと思ってます」と明言。さらに、「サンディエゴ・トリビューン」の取材には「もしフォークを見せてくれ、と言われれば投げ方を見せてあげたい。人それぞれだと思っていますので、もし学びたいという投手がいれば喜んで手助けをします」と、伝家の宝刀の伝授にも応じる構えがあることを明かしている。

 パドレスでは、伝説の守護神トレバー・ホフマン氏もベースボール・オペレーションのアドバイザーを務めている。記事では最後に、野茂氏のフォークと同じ縦の変化をする“宝刀”チェンジアップでMLB歴代2位の601セーブを挙げたホフマン氏を引き合いに出し、本人に「ノモのフォークとホフマンのチェンジアップ、どちらが優れていたか?」と質問したと言及。野茂氏が通訳を介さずに「Of course, Hoffman’s changeup.(もちろん、ホフマンのチェンジアップですよ)」と答えたというオチで締めくくられている。

 パイオニアは、米国でも多大なリスペクトを受けながら、再びメジャーの世界で存在感を発揮することになりそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY