日本プロ野球界「初」! 西武が野球専用人工芝で8年ぶりの王座奪還へ

新人工芝は守備にプラス、「ピッチャーを助けることができる」

 練習終了後、キャプテン・栗山選手は「以前のものと比べると、バウンドは弾まなくなっているが、気にするほどでもない。チャージはかけやすいので、ハードにプレーできる」と歓迎した。

 今季から選手会長を務める扇の要・炭谷選手は、「非常にプレーしやすかった。足への負担が少なく、優しいと感じた」と話すと、「芝目がないため、打球が切れたりすることもない」とこちらも芝の張り替えによるメリットを強調。好意的にとらえている。

 また昨年、二塁手として多くの守備機会での貢献も目立った浅村選手は、「自分の感覚では思ったより弾む」としつつも、「不規則な打球の変化もないので守りやすかった。守備範囲も広くなってくると思うので、ピッチャーを助けることができるのではないか」と攻守両面でチームへの貢献を誓った。

 さらに、昨季、シーズン最多安打の日本記録を樹立した秋山選手はゴールデン・グラブ賞にも輝いた守備の名手だが、新ルールが適用となる本塁でのクロスプレーに触れ、「一歩でも早くボールに追いつかなければならない中で、芝が変わってチャージしやすくなったことはプラス」と分析していた。

 埼玉西武の2016シーズン開幕は25日。日本プロ野球界「初」の野球専用人工芝で、選手たちはチームスローガン「BEAST!」(野獣)のごとく、開幕から激しく、力強いプレーを見せてくれるであろう。昨季までの印象とは大きく様変わりした西武プリンスドームでは、開幕カード(3月25日~27日・オリックス戦)から、試合後のグラウンドを開放して行う野球体験イベント「AFTER THE GAME」が行われる。この機会に実際の新しい芝を体感してみてはどうだろうか。

【了】

(記事提供:パ・リーグ インサイト

「パ・リーグ インサイト」編集部●文

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY