前阪神・呉昇桓、上々デビュー カ軍指揮官は“最強捕手”とのコンビに期待
“最強捕手”モリーナとのコンビは「彼にとってものすごい資産となる」
また、記事によると、試合後にはマイク・マシーニー監督もそのピッチングを称えたという。「彼は自分の球の使い道について、現実的な考えを持っている」とした上で「少し引いたり、少し力を加えたり。引き算の動きも加えているから、一面から捉えるのは難しい」と投球内容について言及している。
そして、カージナルスはその“投球術”を活かしやすい環境にあると、特集では分析。この日、呉昇桓とコンビを組んだ捕手はマイケル・オールマンだったが、チームの正捕手はメジャーNO1の実力を持つヤディアー・モリーナ。そのリードには定評があり、呉昇桓の実力を引き出してくれると指揮官も見ている。
「彼の球に関していえば、まさにキャッチャーとのダンス。ヤディは彼にとってものすごい資産となるだろう」
「彼は多くの異なるスタイルをとれて、その全てが武器となる。彼が押し引きを始めて、どのくらい異なる配球があるのか数えたら……楽しいだろうね。彼は(球を)受けるのが楽しいタイプの男だ。同じ攻め方を二度と見せない男だからね」
記事では、元捕手でもあるマシーニー監督が、呉昇桓とモリーナのコンビ誕生に期待を寄せる様子を伝えている。
カージナルスには100マイル(約161キロ)超えの直球を武器に、昨季は2勝4敗48セーブ、防御率2.10の成績を残したトレバー・ローゼンタールという守護神がいる。呉昇桓はセットアッパーを務める見込みだが、力を引き出され、名門球団で1年から好結果を残す可能性も十分にありそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count