理想追求か、現実直視か 巨人・高橋新監督はどう得点力を改善すべきか?

強みは坂本の遊撃、巨人の右投手に弱いポジションと左投手に弱いポジションは?

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巨人のポジション別×左右投手別攻撃力(2015年)

 さらに細かく、各ポジションごとに投手の左右別でどのような成績を残していたかを確認すると、対応が必要か、その可否について具体的なヒントが見えてくる。

 高橋監督が求める形にありそうなのは、坂本勇人がレギュラーを張る遊撃、複数の選手を起用して記録した数字ではあるが右翼など。投手の左右を問わずwRC+が100を超えている。守備の占めるウェイトが大きい遊撃で、右投手にも左投手にも、リーグ平均を超える高い攻撃力を維持しているのは巨人の明確な強みといえる。

 チーム全体の数字では比較的問題が小さく見えた左投手に対する成績だが、一塁(88)、二塁(66)、左翼(89)、中堅(82)と4つのポジションで数字を落としている。捕手(138)や三塁(149)、代打(155)など、左投手に強く大きなプラスを稼いでいるポジションがマイナスを消しているが、一塁、二塁、左翼、中堅は投手の左右にかかわらず成績を残せるレギュラーの台頭が待たれる。

 人材が見いだせないのであれば、固定は難しくなる。複数の選手で回さざるを得ないだろう。

 右投手に対しては三塁(76)、代打(72)、二塁(87)などが100を割っている。守備の優先度が高く得点力を求めにくい二塁は目をつぶるとして、明確な改善点と言えるのは三塁だろう。ルイス・クルーズを獲得し、また若手有望株の岡本和真の成長に期待を懸ける球団のスタンスは理解できる。

 また、多くは控え選手が務める代打で、レギュラーレベルより得点力が劣るのは仕方ないが、それを考慮しても右投手に対するwRC+が72というのは低い。なお今回は紹介していないが、投手が打席に立った際の右投手に対する成績が伸びなかったことも、チーム全体の対右投手の成績を押し下げていると見られる。

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