MLBは日本以上に奇抜? なぜユニークなユニフォームが誕生するのか

日本以上に奇抜? 米マイナーリーグのユニークユニフォームとは

 最近でこそ通常のユニフォームとは違ったものを身にまとった選手たちを見ても違和感がなくなってきたかもしれないが、それでも米マイナーリーグでは毎年のように「あっ!」と驚くようなユニークなデザインが生まれている。

 私もマイナーの現場で仕事をしていた時、多くの企画ユニフォームが存在することに驚いた。こんなに奇抜なデザインをよく考えつくなあと感心したものだが、そのユニフォームは地域密着の重要な「商品」になっていた。

 ロチェスター・レッドウィングス(ミネソタ・ツインズ傘下3A)では、地元の動物園とコラボして、トラ柄のユニフォームを着て選手たちが試合に臨んだことがあった。実は、そのユニフォームは着用した選手たちが試合後にサインをし、オークションにかけられ、売り上げが動物園を管理する団体に寄付されるという仕組みであった。

 また、地域団体と手を組んでの試みをチーム側も進歩し続ける技術によって実現することがより簡単になった。「サブリメーション」という技術により、さまざまなデザインを生地に直接染めることができ、往来のスクリーン印刷とは違い、デザインと生地が1つにまとまることが可能となった。

 新しい技術で、遊び心満載のユニフォームを生み出すことが可能となり、現地3月9日にはフリスコ・ラフライダーズ(テキサス・レンジャーズ傘下2A)が2016年シーズ中に8つのテーマユニフォームを打ち出すことを発表。それらは全てオークションにかけられ、売り上げはやはりチャリティーに寄付される。

 そのうちの1つには、ゲームボーイをユニフォームにデザインしたものがあるなど、遊び心に溢れている。その日、球場に訪れた子供たちにとっては「ゲームの中のゲーム」という異様な光景が見られるかもしれない。それ以外でも、人気映画の「トップ・ガン」や「ゴースト・バスターズ」をモチーフとしたデザインも発表されたことがある。

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