なぜこのタイミングで? ソフトバンク松坂が16日の西武戦に先発する理由

松坂が1軍マウンドに上がる2つの理由

 考えられるのは、1軍の打者たちと、松坂の現状のギャップを確認すること。球種ごとに、どういう反応を打者が示すか、どれだけ抑え込むことが出来るのか、などだ。一線級の打者を相手に投げることで、本当の1軍マウンドで投げるために必要なことを明確にさせ、今後の調整の課題にしていくためだろう。

 そして、工藤公康監督はじめ、1軍首脳陣が、その目で松坂の投球をチェックすること。宮崎キャンプではB組で練習していた右腕。指揮官はブルペンなどで出来る限り目を配ってきたが、そこには限りがある。3日の初実戦も、生で見たわけではない。開幕を前に「シーズン中に絶対に必要になる選手」と評する右腕の状態を、自らの目で把握しておきたいという狙いもあるだろう。

 16日の登板後は、再び、ファームへと戻って、さらに状態を上げていく作業に取りかかることになるであろう松坂。それでも、松坂大輔が、かつての庭で、06年まで在籍した古巣を相手にどれほどの投球を見せてくれるか、楽しみではある。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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