風格漂う楽天・則本が開幕2連勝 理想は「チームが最後に勝っている試合」

「チームが最後に勝っている、そんな試合がしたい」

 自身がルーキーだった2013年。球団初の日本一に輝いた。その時、チームを引っ張った田中将大投手(現ヤンキース)は24勝0敗と驚異的な記録を残した。自主トレを共に行い、尊敬する先輩でもある田中に近い成績を挙げれば、チームを頂点に導ける。目標を明かした則本の表情は引き締まっていた。

 開幕戦の福岡ソフトバンク戦は7回3失点。この日は2失点。抜群の投球内容ではなくても、最終的にチームに勝利を呼び込めればいい。「投げる試合は、(自分に)勝ち負けがつかなくても、チームが最後に勝っている、そんな試合がしたい」と、お立ち台で話した。

 10勝11敗に終わった昨年、結果が出ずにベンチなどで不満をあらわにする場面も見られた。だがチームを引っ張るエースとして、そのふるまいを大いに反省し、新たな気持ちで今季を迎えた。エースとして、責任感をいっそう強めた則本。チームの浮沈は、この男の右腕にかかっている。

(記事提供:パ・リーグ インサイト

【了】

「パ・リーグ インサイト」編集部●文

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