黒田の195勝目アシスト、広島田中に主力の自覚 「今年は二遊間で引っ張る」

2日の巨人戦は先制打、同学年の菊池&丸と上位打線を形成

 2日の巨人戦で先制タイムリーを放ち、黒田の日米通算195勝目をアシストした広島の田中広輔。今季初めてお立ち台に上がったリードオフマンが、調子を上げてきた。

「詰まったけど落ちてくれた。狙い球がなかなか来なかったけど、結果が出てよかったです」と殊勲打を振り返った田中。打率はまだ.250と低迷しているが、2試合連続でマルチ安打を記録するなど、調子は上向きだ。「今年は低めの(ボール)球に(バットが)止まることが多くなった。それが余裕につながっている」と、打撃向上の手応えを感じている。

 今季は開幕から「1番・ショート」に定着し、同学年の菊池、丸と上位打線を形成している。守備面でも、セカンドの菊池との二遊間コンビは、リーグでの屈指の守備力を誇る。2日の試合でも、高いバウンドの難しいゴロをギリギリのプレーで阻止し、黒田を助けた。

「黒田さんが投げる日は、内野ゴロが多くなるので、準備はしている」という4年目の27歳は「今年は二遊間で引っ張っていこうと、キャンプから2人で話している。いい守備ができているので、これからも続けていきたい」と、主力としての自覚を見せ始めている。

【了】

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo

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