広島・野村が粘投で今季初勝利 満弾の會澤「祐輔に勝ちついたのが大きい」

6回2失点の野村「バックに助けられて粘れた」、女房役も援護

 5日にマツダスタジアムで行われたヤクルト戦で、広島の野村祐輔が今季初勝利を挙げた。6回まで7安打を浴びて2失点と苦しい投球だったが、打線の援護を受けての勝利となった。

 2回にはバレンティンに一発を許して先制を許したが、その後は走者を出しても追加点を許さなかった。野村は「打たれた後、切り替えていけたのがよかった。ソロだったし、序盤だったし、あれを引きずるとズルズルいってしまう。切り替えることが一番でした」と、自らの投球を振り返った。

 4回には2死二塁から畠山にレフトへ安打を打たれたが、エルドレッドの好返球で失点を免れた。その直後の5回に會澤のグランドスラムで逆転し、野村はベンチで喜びの表情を見せた。「逆転してくれたので嬉しかった。バックに助けられて、粘れたと思います」と、野手に感謝した。

 6回を投げて105球。逆転後にすぐ失点したこともあり、代打を出されてマウンドを降りた。「序盤にファールで粘られたりして、球数が増えてしまった。もう1イニング、2イングを投げられればよかったけど」と反省も忘れなかった。

 殊勲打を放った會澤は「祐輔に勝ちがついたのが大きい」と、前田健太が抜けたローテーションで、中心として期待される1歳年下の右腕の勝利を喜んだ。野村も「チームが勝てたのでよかった。勝ちゲームを作れたということは、最低の仕事です」と、最後には安堵の表情を見せた。

【了】

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo

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