プロ初先発の巨人平良がホロ苦デビュー 高卒3年目は飛躍を遂げられるか

イースタンでは好成績、1軍で初舞台を踏めたことが大きな収穫に

 今年はイースタン・リーグの開幕投手を務めた。捕手・阿部の好リードにも導かれ、ヤクルト相手に1失点完投勝利。「有利なカウントで勝負ができました。投げミスもありましたが、次はそうならないように注意したい」と反省を生かし、3試合で2勝0敗。防御率1.57の好成績を収め、1軍から白羽の矢が立った。

 平良は高校時代、体を大きくひねるトルネード投法で打者に立ち向かってきた。当時ほどまでではないが、体をひねる投球でリリースポイントが打者からは見づらいフォーム。ただ、思いきって内角を攻めることができず、弱気の虫と戦う日々だった。しかし、国際大会など経験を積むうちに少しずつ克服。1軍の舞台で勝負できるまでになった。

 デビュー戦は、なかなか思いきって内角勝負することはできなかった。緊張の初登板とあり、平良の良さはほとんど無かったように見える。気負いから変化球の精度も悪かった。それでも、この敗戦でチャンスがなくなったわけではない。初舞台を踏めたことが、大きな収穫になったはずだ。

 今後の投手陣はエース・菅野を中心に、平良や田口、新人の桜井、中川が巨人の「一新」の象徴にならなくてはいけない。最後は悔しさをかみ殺し、ベンチで阪神の勝利を見届けた20歳。必ずこの悔しさを糧にして、次の登板で成長した姿を見せてくれるだろう。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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