マイナー拒否の金賢洙、幸運2安打デビュー 「晴れてメジャーリーガーに」

スタメンでメジャー初出場、「ナーバスな一日」も内野安打2本で勝利に貢献

 オリオールズの金賢洙外野手が10日(日本時間11日)の本拠地レイズ戦でメジャーデビューを果たした。「9番・レフト」で先発出場し、いずれもラッキーな形での内野安打で3打数2安打1得点。開幕前にはオープン戦絶不調ながら契約を盾にマイナー行きを拒否し、物議をかもした韓国人打者だが、ようやく第一歩を踏み出した。

 メジャー初打席は2回。オリオールズは1点を先制し、なおも1死二塁の好機で金が打席に立った。2ストライクからの3球目、相手先発オドリッジの外角へのツーシームに何とかバットを当てると、弱いゴロが三塁方向へ転がる。オドリッジが処理しようとしたが、ボールが手につかず、金はその間に一塁を駆け抜けた。ピッチャーへの内野安打でメジャー初ヒットをマークした。

 その後、リッカードの犠飛で1点を加えたオリオールズは、続くマチャドがレフトへ2ランを叩き込み、金も生還した。

 4回の第2打席は二ゴロに倒れたものの、7回には再びラッキーな形でヒットが生まれる。1死走者なしで2ボール1ストライクから中継ぎ右腕ラミレスの直球を打つと、打球は一、二塁間へのゴロに。シフトを敷いていたため、レイズは遊撃ミラーが打球を処理したが、体勢を崩して一塁へ送球できず。記録は遊撃内野安打で2本目のヒットとなり、代走を送られて交代した。

 MLB公式サイトはメジャーデビューを果たした韓国人打者について特集を組み、「キムはスプリングトレーニング終了後何試合かプレーする機会がなかったということもあり、この日の試合前は少し神経質になっていたと認めた」と紹介。本人は試合後に通訳を介して「今日はナーバスな一日だった。久しぶりということもあってボールをコンタクトすることに集中していた」と話したという。

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