前田健太、6回零封で2勝目の権利持って降板 デビュー以来12イニング無失点

6回5安打無失点の力投、1点のリードを死守

  ドジャースの前田健太投手が12日(日本時間13日)のダイヤモンドバックス戦でメジャー2試合目の登板に臨み、6回を投げ5安打4奪三振無失点の力投を見せた。本拠地ドジャースタジアムでの開幕戦。地元ファンが見守る中、再三、得点圏に走者を背負う展開となったが、粘り強い投球で得点を与えず2勝目の権利を持って降板した。前田はこれでメジャーデビュー以来、12イニング無失点となった。

 前日12日に28歳の誕生日を迎えた右腕は大歓声の中、自身メジャー2度目のマウンドに上がった。初回は先頭のセグラにいきなり死球。しかし続くブリトーをライトライに打ち取ると、ゴールドシュミットを空振り三振に仕留める。4番ペラルタの打席では2-2から暴投で走者が二塁へ。それでもペラルタを一ゴロに打ち取る。

 2回は大きなピンチに直面。5番カスティーヨにセンター前に弾き返され、初安打を許すと、ラムには右中間を破られる二塁打を浴びて無死二、三塁に。しかし、続くトーマスを空振り三振に仕留めると、コービンをサードゴロ、アーメドをショートゴロに打ち取って窮地を脱した。

 するとその裏、打線が相手先発コービンを攻める。5番ケンドリックがライト前ヒットで出ると、トンプソンはサードへの内野安打で一、二塁に。シーガーのライトフライで1死一、三塁とするとエリスのスクイズで1点を先制。そして2死二塁の場面で打席には前田。デビュー戦で本塁打を放っている右腕に期待が集まったが、ここはライトライナーに倒れた。

 3回はセグラをセカンドゴロ、ブリトーを空振り三振、ゴールドシュミットをセンターフライと、この日初めて3者凡退に仕留める。4回は四球とエラーで2死一、二塁としたが、セフティーバントを仕掛けたコービンはサードゴロ。前田は要所を締めて点を与えない。5回も無失点に抑えると、6回には2死一塁からラムに右翼線を破られたが、守備陣が一気に本塁を狙った走者を絶妙な中継プレーでアウトに。前田も大きなガッツポーズを作った。

 95球に達した前田はこの回限りで降板となった。ドジャースの本拠地開幕戦で登板した日本人投手は野茂英雄氏に続いて2人目。その記念すべきマウンドで、初勝利を挙げた6日のパドレス戦に続き6回無失点の好投を見せた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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