G単独首位浮上 菅野2戦連続完封、鬼門・神宮初勝利も「何か起きましたね」
4安打完封、打ってはタイムリーで無傷の3勝目
巨人は13日、ヤクルト戦(神宮)で勝利した。エース・菅野が前回の阪神戦に続き2試合連続完封勝利で8-0と快勝した。菅野は2013年のルーキーイヤーから神宮球場はポストシーズンを含め7戦未勝利となぜか勝てなかったが、見事な4安打完封劇で、鬼門を突破した。
やはり、何かが起こるのか。今日こそはと意気込んでマウンドに上がった菅野だったが、初回、味方の守備に足を引っ張られた。1アウトから2番・川端のゴロを三塁の村田が弾いてしまった。またか……、嫌な空気が漂ったが、そこはエースの意地。3番・山田、4番・バレンティンを緩急でねじ伏せた。中軸を抑え、リズムに乗った。
テンポの良い投球は味方打線の援護を呼んだ。その村田がチャンスを作り、女房役の小林誠のタイムリー、クルーズにも本塁打が飛び出すなど打線がつながった。試合後のヒーローインタビューでは「味方の野手のみなさんが早い回で点を取ってくれたので楽に投げられることができましたし、自分のペース配分をしながら投げられたと思う」と感謝。自分でも4回に3点目のタイムリーを放ったが「バッティングはオマケみたいなのもの。ただ打つ姿勢というのは強くもっている」と話した。
完封目前の9回は四球や当たり損ねた内野安打などで2アウト満塁と攻められたが、ペース配分はしっかりとできていた。9回に150キロを計測するなど余力はあり、最後は代打・上田を空振り三振に仕留めた。神宮球場が鬼門だったことを問われると「やっぱり最後、何か起きましたね」と最終回、簡単には終われなかったことに苦笑いしたが、長い呪縛から解放され、充実した表情を浮かべた。
これで今季無傷の3勝目。「まだまだ戦いは長いので、最後まで戦いきって本当のエースになれるので、今日の結果に満足することなく、その次の目標に向かってがんばっていきたい。このままチームもいい状態だと思うので1度も譲らないくらいの気持ちで最後までがんばってきたいです。今日は寒い中応援ありがとうございました」とファンへメッセージ。前日は嫌な負け方をしたが、勝ってほしい時に勝つのがエース。見事に役目を果たした。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count