イチロー記録訂正で内野安打 一時失策判定に米解説者も憤り「不公平だ」

米解説者「私は少し怒っています」

 実況は「記録員は今ビデオを見ているとことでしょう。異議申し立ての手順があります。チームはMLBを通じて行うことになります。義務ではありませんが」とマーリンズ側のプロセスを説明したが、ペレス氏は全く収まる気配を見せなかった。

「これは変更されるでしょう。エラーにすべきではない。捕球の難易度というものを理解すべきです。あれは三塁ベース寄りのバックハンドの捕球でした。レンドンには言い訳の余地はありませんが、アウトにするのは困難なプレーでした。イチローにはスピードもある。急がなければいけない。焦ってしまう。イチローはすでに打席から飛び出しているのです。私は少し怒っています」

 同氏は直後にゲームセットとなるまでヒットと主張し続けた。この失策には番記者も異論を表明。マイアミ・ヘラルド紙のスタンレー・クラーク記者はツイッターで「記録員はレンドンのエラーをつけた。だから、イチローのヒットではなくなったが、この決定がこのまま通るか、興味深いところ」とレポート。そんな議論が沸き起こる中、試合終了後にヒットと訂正となった。本拠地で0-7の惨敗により盛り上がりの少なかったこの日のマーリンズでイチローは期せずして最後に“見所”を作り、3000安打まで残り60本とした。

 イチローは今季ここまで8試合の出場で11打数5安打、打率.455。メジャー最年長野手は限られた出場時間で抜群の働きを見せている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY