イチロー、衰えぬ守備 2度の美技に敵地メディアも称賛「彼が健在な理由」

2安打に加えて2度のスライディングキャッチ、「42歳でも飛べるんですね」

 マーリンズのイチロー外野手は21日(日本時間22日)の本拠地ナショナルズ戦に「1番・ライト」で先発出場した。2013年のサイ・ヤング賞右腕マックス・シャーザーから2本のヒットを放ち、3打数2安打1四球2得点の大活躍で5-1での勝利に貢献。メジャー通算2942安打としたが、バットのみならず、華麗なスライディングキャッチも連発し、敵地メディアから「32歳のようなプレー」「42歳でも飛べる!」と絶賛されている。

 この日のイチローは守備でも魅せた。2回1死一塁。テイラーの右中間に飛んだヒット性の当たりに猛ダッシュすると、華麗なスライディングキャッチを決めた。この美技を称えたのは、敵地ワシントンで試合を中継したテレビ局「ミッドアトランティック・スポーツネットワーク」だ。

 実況は「ほぼ間に落ちそうですが、イチロー・スズキが追いつきました。キャッチです。42歳という年齢でも飛べるんですね」とレポート。そして、涼しい顔で観衆の大喝采を浴びるレジェンドの偉大さについて、現役時代にアスレチックスなどでプレーした解説者のF・P・サンタンジェロ氏がしみじみと語り出す。

「これはすごいことですよ。スーパースターとしてのキャリアを送りながらも、歳はとるものです。スキルも落ちます。それでも他のほとんどの選手に劣らず優秀なんですよ。それがこの男なんです。

 キャリアのこの段階でもこの場所に位置しているのです。2000年代の序盤ならスライディングもしなかったでしょう。いとも簡単にキャッチしていたでしょう。それでも依然としてスピードがあります。キャッチも決めました。彼が健在な理由でもあるのです」

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