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前田健太、本当の凄さは「観察眼」にあり!? 他球団の研究も「かいくぐれる」

メジャー初年度は適応に苦しむ日本人投手も多いが、前田は広島時代と同様の快投を続けている。抜群のコントロールを誇り、スライダー、カーブ、チェンジアップとハイレベルな変化球を織り交ぜて打者を翻弄。実力を存分に発揮しているが、メジャーの猛者を相手にスタートからここまでの結果を残すと予想していた人は少なかったのではないだろうか。

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MLBで快進撃のマエケン、本当の凄さは? 快投の裏に専門家も舌を巻く“凄み”

 ドジャースの前田健太投手が28日(日本時間29日)、本拠地マーリンズ戦でメジャー5度目の先発マウンドに上がる。ここまでは3勝無敗、リーグトップの防御率0.36と圧巻の活躍。4月最後の登板次第では、月間MVPに輝く可能性も残されている。イチロー外野手との初対決が実現するかにも注目が集まる一戦だ。

 メジャー初年度は適応に苦しむ日本人投手も多いが、前田は広島時代と同様の快投を続けている。抜群のコントロールを誇り、スライダー、カーブ、チェンジアップとハイレベルな変化球を織り交ぜて打者を翻弄。実力を存分に発揮しているが、メジャーの猛者を相手にスタートからここまでの結果を残すと予想していた人は少なかったのではないだろうか。

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前田健太の今季成績

 前田の本当の凄さとはどこにあるのか。ヤクルト、日本ハム、阪神、横浜の4球団で捕手として活躍し、現在はメジャー中継の解説者も務める野口寿浩氏は、まずは「直球のキレ」をポイントに挙げる。

 日本時代からキレ味のある直球を投げてきた前田だが、メジャーではこれがさらに際立っているという。6回1死までノーヒットピッチングを続けた23日(同24日)のロッキーズ戦では、直球が高めに入ることはあったものの、捉えられることはほとんどなかった。

「真っ直ぐが真ん中高めに入っているのに、ファウルになったり、空振りしている打者も多い。前に飛んだと思ったらポップフライ。前田が打たれるとしたら、ロッキーズ戦も初ヒットはカーブでしたし、17日(同18日)のジャイアンツ戦でホームランを打たれたのも高めのスライダーだったので、そういう球かなと。現時点では、変化球の投げミスしかやられないんじゃないでしょうか。

 相手は実際の球速より速いと感じていると思います。捉えたと思っているけど、(自分が思っているポイントよりも)少し後ろで当たってしまうような感じかなと。だから、全部ファウルになる。(ボールを動かす)ツーシームはそんなに投げてないと思います。右バッターのインコースに突っ込む時に、ちょっとツーシームかなというボールがあります。左打者の外にはあまり使っていないですね」

 また、渡米後はボールやマウンドの違いに苦労する日本人投手も多いが、野口氏は前田について「本当に普通に投げてるんですよ。ボールやマウンドは、アジャストするとかそういうレベルの話じゃないですよ。普通に投げてます」と指摘。適応能力は極めて高く、正確無比なコントロールも、メジャーでそのまま武器となっている。

「ロッキーズ戦では、5回に初めて初球ボールが3人続きました。ただ、4回終了時点まで全員が初球ストライク。どの球種でも、です。結果的に5回も3者凡退に抑えたのですが、2球目は全部ストライクでした。別に初球がストライク、ボールというのは、そこまで気にすることではないとは思いますが、ストライクから入っていけるのはやはり凄いこと。ピッチャー有利でどんどん試合を進められているから、抑えられている」

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