鷹の新切り込み隊長・福田秀平の「エースキラー」ぶりが示すものとは?

エースキラーぶり発揮するホークス福田

「エースキラー」。その名を聞くと、M78星雲からやってきたヒーローの敵役、あるいは「豊玉高校の南」という名前を思い浮かべる人もいるかもしれない。意味合いは違えども、どちらもいわゆる相手の「エース攻略」という点では一致する。

 野球における「エース攻略」も、チームの勝利のために必須。エースを攻略して勝利に貢献できれば、ファンだけでなく、当然首脳陣からの印象も強くなり、ここぞで頼れる存在ともなりうる。

 パ・リーグで今、それに最も近いと言えるのが、福岡ソフトバンク・福田秀平選手だ。

 福田は今季、28日まで計20試合に出場してリーグ16位の打率.292。盗塁も6回試みていずれも成功し、前年盗塁王の北海道日本ハム・中島卓也選手や、千葉ロッテ・角中勝也選手らと並んでリーグ2位タイ(トップは北海道日本ハム・西川遥輝選手の7個)。参考記録ながら連続盗塁成功32の「日本記録」保持者でもある福田の脚力が存分に生かされる形となっている。

 福田と各チーム主力投手との対戦成績は下記の通り。チームを代表する投手たちから複数安打以上を記録している。北海道日本ハム・大谷翔平投手からは1安打であるものの、先日24日の試合ではヤフオクドームのライトスタンド中段へ運ぶ、豪快な一発を放って逆転勝利へ向けて勢いを付けた。ちなみに、今年はなった本塁打は2本だが、オリックス・金子千尋投手、そして大谷という「エース」から放ったものだ。

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