前田健太、初対決のイチロー抑えるも…メジャー最多4失点で初黒星

7回途中まで好投見せるも…不運も絡み計4失点、ドジャースは4連敗

 ドジャース前田健太投手が28日(日本時間29日)、本拠地でのマーリンズ戦に先発し、メジャー初黒星(3勝)を喫した。6回2/3を投げて7安打5奪三振1四球で4失点(自責4)。防御率は1.41となった。3-5で敗れたドジャースはマーリンズに4連敗を喫した。

 抜群の制球力と緩急をつけた投球で、この日も快調にアウトを積み重ねた前田だったが、不運は7回に訪れた。

 1点リードで迎えた7回、1死からこの日初めての連打を許して一、二塁とする。マーリンズ先発フェルナンデスに代わって登場した代打ディートリッチを見逃し三振に仕留め、2死一、二塁としたが、1番ゴードンに初球をレフト前に運ばれて同点。メジャー移籍後最多となる101球の力投だったが、なおも2死一、二塁という逆転の走者を残したまま、マウンドを2番手バエツに譲った。

 バエツは最初の打者プラードにセンター前適時打を浴びて1点勝ち越しを許した直後、2死一、三塁からまさかのボークで、さらに1点を献上。結局、この回に前田が背負った走者は3人すべて生還し、自責点4がつくことに。試合前には0.36だった防御率は1.41となった。

 この日は「6番・センター」でスタメン出場したイチローとの初対決も注目を浴び、第1打席を空振り三振、第2打席をサードフライ、第3席をショートフライに抑えたが、勝利には結びつかなかった。イチローはこの日4打数無安打だった。

 前田はこれで4月の成績は、5試合に先発して3勝1敗、防御率1.41。ナ・リーグの新人投手としては圧倒的な成績で、月間最優秀新人賞の有力候補であることは変わりなさそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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