広島・松山、今季初4番スタメンに発奮&3安打2打点 緒方監督も「いい打撃」

新井が今季初めてスタメンから外れる、松山「やってやろうと思った」

 広島は29日、マツダスタジアムで行われた中日戦に9-4で勝利した。新井貴浩が今季初めてスタメンを外れ、代わって4番に入った松山竜平が3安打2打点の活躍で勝利に貢献した。

 今季初めてのスタメン4番で3安打2打点と結果を出した松山。「僕はチャンスが少ないので、こんな時こそ結果を出さないといけない。今日のような結果が増えるといいですね」と、試合後は安堵の表情を見せた。

 第1打席に安打を放つと、4回にはチャンスを広げる四球を選び、5、6回には相手を突き放すタイムリーを放った。6回は左腕の岡田からの安打で、常時スタメンへのアピールとなった。

 4番抜擢については「スタメンを聞いた時、やってやろうと思った。やっぱり4番だからランナーがいる時は返すバッティングをしようと思うし、長打も意識しています」と言い切った。

 緒方監督は「こういう移動日なしの試合では、クリーンアップもコンディションを考えながら起用しなければならない」と事情を説明した後、「4番目の打者として、いい打撃内容だった。結果を出してくれたね」と松山を褒め、「新井じゃなくてもこうやって勝つんだから、明日も頑張ってもらおうかな」と冗談めかして報道陣を笑わせた。

 松山は「新井さんやエルドレッドがみんなを引っ張ってくれているので、僕らも負けないように引っ張っていけるようにならないと。チーム内で競争が激しいので、それに負けないように結果を出していきたい。それで最後には、追い越していければいい」と、レギュラー定着に意欲を見せた。

【了】

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo

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