強烈なインパクト残すSB新助っ人 アッという間に「勝利の方程式」の一角に

一昨季まで母国アマチュアチームでプレー、驚異の投球見せるスアレス

 ソフトバンクの新助っ人が、強烈なインパクトを残している。今季からチームに加わったロベルト・スアレス、25歳。無名のベネズエラ人が、実はとてつもない男だった。

 5月5日の日本ハム戦(札幌ドーム)。その右腕で、完全に相手の反撃ムードを消し去った場面は圧巻だった。

 試合展開を追う。

 ソフトバンクの東浜巨、日本ハムのルーキー加藤貴之の投げ合いで始まったこの試合。両投手が好投し、息詰まる投手戦が展開された。ともに無得点で迎えた5回無死一塁、松田宣浩の5号2ランが飛び出て、ソフトバンクが先制した。

 ソフトバンク優勢、札幌ドームのそんな空気がにわかに動き出したのは、7回だった。加藤の後を受けて、2番手でマウンドに上がったのは、この日今季初昇格を果たした斎藤佑樹。背番号18の登場に、日本ハムファンは一気にボルテージが上がった。

 その斎藤。1死から中村晃、鶴岡慎也、高田知季に3連打を浴びて、1死満塁の大ピンチを招く。だが、続く本多雄一を遊ゴロ併殺打に斬り、ピンチを脱出。観衆はさらに沸き上がった。斎藤の登場、そして、大ピンチ脱出……。ここから何かが起こりそう、そんな空気が漂いだした。

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