強烈なインパクト残すSB新助っ人 アッという間に「勝利の方程式」の一角に

ここまで防御率0・87、シンデレラストーリー描く右腕

 現に開幕は2軍で迎え、1軍にはリック・バンデンハーク、デニス・サファテ、そしてエディソン・バリオスの3人が開幕に名を連ねた。状況が変わったのは、4月上旬。バリオスが4月2日の日本ハム戦(東京D)、4月5、7日のロッテ戦(ヤフオクD)と3戦連続で2失点。不振は見て明らかで、翌8日に登録を抹消された。

 そこに代役のチャンスが巡ってきた。ファームで好投を続け、課題とされたクイックや牽制も、それなりに成長した。何よりも、150キロ台を連発する球威、そして、四球で崩れる危険の少ない、安定した制球力が、彼には備わっていた。

 4月17日の楽天戦(ヤフオクD)で1失点こそしたが、その後は無失点を継続。ここまで9試合10回1/3を投げて、失点1。防御率0・87をマークしている。アッという間に首脳陣の信頼を勝ち取り、勝利の方程式の一角にまで加わるようになったのだ。

 もはや、ソフトバンク中継ぎ陣にスアレスの存在は不可欠となっていると言える。この日本ハム戦2試合の起用を見てもそれは明らかだ。アマチュアプレーヤーから、1年間のメキシコを経て、日本の王者の絶対的な存在へ。ロベルト・スアレスが、シンデレラストーリーを描いている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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