史上初、育成入団で1年目に初登板初先発 巨人・長谷川潤ってどんな男?

2軍では9試合で防御率2.67、入団当初の3軍から一気に駆け上がる

【投手としてのタイプ】

 身長は186センチ、74キロ。右投右打。投球スタイルはサイドハンド右腕。球種は直球、縦と横の2種類のスライダーなどで勝負する。球速は140キロ前後。ゆったりと左足を上げる力感の少ないフォームになっている。インステップ気味のため、打者からするとボールが自分の体の方に向かってくる印象を受ける。打たせて取る投球が持ち味だ。

 ファームでは5試合のリリーフを経験したあと、4月9日のDeNA戦で初先発し、6回2失点。その後も、4月16日の楽天戦で7回無失点、4月23日の西武戦で7回3失点、4月30日の楽天戦で6回1失点とすべてクオリティー・スタート(6回以上を投げて自責3以下)。打たれても粘り強く長いイニングを投げるのが特徴といえる。2軍では合計9試合で2勝1敗、防御率は2.67。

【ドラフト最後の指名】

 昨秋のドラフトで指名を受けた選手は116人。その最後に名前を呼ばれたのが、長谷川だった。巨人は今年から3軍を設置したため、育成選手を多く獲得。当初はモデルの長谷川潤と同姓同名と話題になった。3軍選手からの1軍登板は、他の選手の発奮材料になる。

「感謝」という言葉を常に持ち、謙虚にはい上がってきた。ドラフト入団後、1年目で支配下になり、初登板初先発するのは史上初めてのこと。若きイケメン右腕は先発陣が苦しい巨人で、新星となれるか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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