米サイトが前田健太“デビュー1か月”分析 好投の裏にエース級のデータ

ここまで打球の初速が低い投手は錚々たるメンバー

 実際の数字を見てみると、今季メジャーで生まれた打球の平均初速は89.3マイル(約144キロ)なのに対して、前田が許した打球の平均初速は83.1マイル(約134キロ)だという。

 打球のタイプ別に見てみると、フライボールの初速はメジャー平均が90マイル(約145キロ)で前田は82.6マイル(約133キロ)、ライナーの初速はメジャー平均が93.5マイル(約150キロ)で前田は86.8マイル(約140キロ)、ゴロの初速はメジャー平均が87マイル(約140キロ)で前田は82.1マイル(約132キロ)となっている。

 レポートによると、メジャーの中で、許した打球の初速がここまで低い投手は、ジェイク・アリエッタ(カブス)、ダラス・カイケル(アストロズ)、クレイトン・カーショー(ドジャース)といった錚々たるメンバーとなっている。ちなみに、昨季は許した全打球の初速が最も遅かった投手はアリエッタで、平均84.9マイル(約137キロ)だったという。

 これから2度目の対戦が増える中で、打者はさらに緻密な前田対策を立ててくるだろう。その中で、前田がどんな打者対策を立てるのか。興味深いところだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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