イチロー1安打で日米4226安打、歴代最多ローズに「30」 9回に代打送られる

一時勝ち越しのホーム踏むも逆転負け、しつこい相手投手の牽制にはブーイングも

 マーリンズのイチロー外野手は8日(日本時間9日)、本拠地でのフィリーズ戦に「1番・ライト」で先発出場し、4打数1安打1得点。同点の7回に中前打で出塁し、一時勝ち越しのホームを踏んだが、チームは8回に逆転された。9回の打席では先発から外れていたスタントンを代打に送られて交代。しかし、主砲は空振り三振に倒れ、マーリンズは5-6で敗れた。イチローはこれがメジャー通算2948本目の安打。日米通算4226安打として、ピート・ローズのメジャー歴代最多記録4256安打に残り30本とした。

 イチローの先発は1日(同2日)のブルワーズ戦以来6試合ぶりで、今季7度目。スタントン、イエリッチ、オズナの外野トリオが好調なこともあり、ここ5試合で3打席のみと出場機会が限られていた。

 初回は相手先発右腕ノラの初球を打って二ゴロ。3回は2死走者なしで一ゴロに倒れた。さらに、6回の第3打席も初球を打って遊ゴロ。3打席連続で内野ゴロに倒れる。

 しかし、第4打席で魅せる。7回、ジョンソンのソロホームランで同点に追いつき、続くイチローが1死走者なしで打席に。1ボール2ストライクからの5球目、2番手右腕ベイリーの真ん中低めへの77マイル(約124キロ)のカーブを鮮やかにセンター前に弾き返した。

 これがメジャー通算2948本目のヒットで、3000安打へ「52」に。さらに、日本時代の1278安打を加え、日米通算では4226安打。ピート・ローズが保持するメジャー最多記録の4256安打へ「30」とした。

 現役最多のメジャー通算500盗塁で、日米通算700盗塁に「1」としているイチローが塁に出ると、フィリーズバッテリーは警戒。ベイリーは初球の前に2球牽制。初球の後にも牽制球を投げる。4球目の後にはキャッチャーも一塁へ送球する素振りを見せ、5球目の前にはベイリーが4球目の牽制球を投げた。

 マーリンズパークがブーイングに包まれる中、続くプラドはイチローの盗塁を警戒するベイリーの5球目をライト前にはじき返す。さらに、続くイエリッチは四球で1死満塁のチャンスに。ここでボーアがライトへ犠飛を打ち、イチローが勝ち越しのホームを踏んだ。

 しかし、マーリンズは直後の8回にセットアッパーのフェルプスが2点を失い、逆転を許す。9回、1死走者なしでイチローに打席が回るも、マーリンズベンチは先発を外れていたスタントンを代打に送る。だが、一発を期待された主砲は空振り三振。マーリンズは5-6で敗れ、4月22、23日以来の2連敗となった。

 1安打のイチローは打率3割1分7厘となった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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