田中将大、援護に恵まれるも3被弾6失点 ヤ軍2連勝、新守護神164キロ計測

今季2勝目はならず、チームは8回に勝ち越して勝利しチャップマンが初セーブ

 10日(日本時間11日)に本拠地で行われたロイヤルズ戦に先発したヤンキース田中将大投手は、7回を投げて7安打4奪三振6失点(自責6)で勝敗はつかなかった。防御率は3.11。3被弾と自責点6は、いずれもメジャーでは自己ワーストタイ。7回を投げて79球(56ストライク)と球数は少なかったが、リズムに乗りきれない登板となってしまった。チームは打線が奮起し、10-7で勝利を収めた。

 昨季ワールドシリーズ王者に初球から積極的に攻められた。初回、この日1球目をエスコバルにライト前に運ばれた。後続こそ断ち切ったが、味方打線が先制した直後の2回も先頭ゴードンに初球をセンターへの二塁打とされ、8番カスバートに甘く入ったスライダーを逆転2ランされた。

 この日は田中自身決して調子がよかったとは言えず、スライダーやスプリットが高めに浮いたり、ストライクゾーンに甘く入る場面も多々。マウンド上で何度も首をひねる姿が象徴的だった。

 田中の天敵となったのは、2番のケインだった。同点で迎えた3回に勝ち越しソロ弾を右翼席に、2点リードで迎えた5回には逆転3ランを左中間席に運ばれた。流れを引き寄せられそうなところで断ち切られ、1点を争うシーソーゲームは終盤まで続いた。

 ア・リーグで唯一対戦経験のなかった打線に苦しんだ田中だが、この日は打線に援護され、7回を投げて3被弾&6失点ながら、勝利投手の権利を持ったまま降板。直後に2番手ミラーが、大当たりのケインに3打席連続ホームランを許したため、勝敗はつかなかった。

 ヤンキースは8回に3点をもぎ取り、10-7で勝利し2連勝。9回は新守護神チャップマンが最速102マイル(約164キロ)をマークして無失点に抑え、ヤンキース初セーブを挙げた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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