広島、終盤に救援陣が崩れて大敗 緒方監督は苦言「入れ替えていくしか…」

序盤にリードも逆転負け、本拠地での大敗に「ファンに申し訳ない」「残念」

 広島は18日、マツダスタジアムで行われたヤクルト戦に3-11で敗れた。序盤にリードを奪いながらの逆転負けに、試合後の緒方監督は、終盤に試合を壊したリリーフ陣に苦言を呈した。

「中盤まではこちらのペース。逃げ切りたかったけど、追いつかれて、あとは止まらなくなってしまった」。緒方監督は残念そうに試合を振り返り、「地元でこんな展開になって、ファンの人たちに申し訳ないです」と、平日にも関わらず、2試合連続で大入りを記録したスタンドのファンに謝罪した。

 打線が3回までに3点を奪い、先発の野村も5回までは相手打線をわずか2安打に抑えていた。しかし、6回に1死から5連打で一気に同点にされた。指揮官は「それまではしっかり抑えていたのだから、バッテリーも含めてもう少し工夫をしてもらいたかった」と言いながらも、「ただ(野村)祐輔は、ゲームは作ってくれる」と、最低限の役割を果たした先発ピッチャーをかばった。

 話が終盤の連続失点に移ると、緒方監督の声のトーンが上がった。「(今村)猛はピンチを抑えてくれたけど、次の回の同点の場面で、ヒットならいいけどフォアボールでピンチを作って、それで最後は前進守備の頭を越されてしまった」と悔やんだ後、「ああいう場面で、7回を投げてくれる投手を作っていきたいと思っている。猛は球に力が出てきたし、期待しているんだけどね」と残念そうだった。

 8、9回に失点を重ねた小野、江草についても「残念だね。淡々と投げてしまっている。前の登板でいい投球をしているから、次も、と使っているんだけど、こういう状態だと入れ替えていくしかない」と、ビハインドの展開を任される投手の出現に期待した。

【了】

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo

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