元広島ルイス、打球頭部直撃も続投&日米通算100勝目 監督あ然「タフな男」

強烈打球が右側頭部直撃も続投、指揮官「ゾッとした」

 元広島のレンジャーズ先発コルビー・ルイスが“強靱”ぶりを発揮して、今季負けなしの3勝目を飾った。20日(日本時間21日)に本拠地で行われたアストロズ戦に先発。2点リードで迎えた7回に“事件”は起きた。

 先頭打者コレアが放った鋭い打球がルイスの右側頭部を直撃。そのまま高く跳ね上がったボールを二塁オドルが捕球してアウトが記録された。打球が当たる瞬間にグラブで頭部を隠したルイスは、その場に倒れることもうずくまることもなく、心配して駆け寄ったチームメイトやメディカルスタッフ、バニスター監督はあ然。さらには、そのままマウンドに残って後続を抑え、7回を4安打6奪三振無四球無失点という快投を見せた。

 球団公式サイトによると、打球が当たった瞬間を振り返ったルイスは「(打球の衝撃を)少し感じた。視界がちょっとぶれる感じはしたけど元に戻った。振り返ると打球が高く上がっていたから、アウトが取れるか気になって、ルーギー(オドル)に向かってアウトにしろって叫んだんだ」と平然とした様子。「ああいう状況では気分が一気に高揚する。だから、もう一度集中力を高めて、アウトを取ることに専念したんだ」とコメントしている。

 打ったコレアも当初は心配顔だったが、「野球は本当に難しい。打った時はヒットだと思ったのに、気が付けばフライアウトだ」と驚愕の様子。バニスター監督は「あの回を投げきるなんて、タフな男だ。コルビー(ルイス)はいろいろなことをくぐり抜けてきたが、今回のアクシデントは少しゾッとしたよ。続投するなんて期待していなかったんだけど」と、7回を無失点で投げきったベテラン右腕に脱帽していたという。

 さらに、この日の白星がルイスにとって日米通算100勝目(MLB74勝、NPB26勝)。思わぬハプニングにも見舞われながら、記念すべき節目に達した。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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