前田、5回4失点で勝敗つかず1か月白星なし 序盤好投も試合中断のハプニング

ドジャースは延長17回の激闘の末に連敗を4で止める

 ドジャース前田健太投手は4勝目を目指して22日(日本時間23日)の敵地パドレス戦に先発したが、5回4失点で勝敗はつかなかった。ドジャースは延長17回の激闘の末に9-5と競り勝ち、連敗を4で止めた。

 試合前「自分の速球とコントロールを信じて投げるべき。そうすればスライダーも生きてくる」と語ったロバーツ監督の言葉通り、前田はこの日、序盤からフォーシームで強気にストライクゾーンを攻めた。2回2死から強気に内角を攻めた速球が打者ウォレスのユニフォームをかすって死球となったが、4回終了まで安打も四球も許さず。早いカウントからカーブを投げるなど、パドレス打線に狙いを定めさせず、テンポいい投球を見せた。

 だが、5回表に打球が当たった球審が交代するハプニングが発生し、約15分もの間、試合が中断。これにペースを乱されたのか、5回裏にマウンドに戻った前田はリズムを崩す。

 先頭アップトンにこの日初安打となるセンター前ヒット&二盗を許し、1死三塁から7番ベタンコートに3球続けたスライダーを左中間に運ばれ、先制点を献上した。安打と四球で2死満塁のピンチを迎えたところで不運が発生。2番マイヤーズを外角スライダーで打ち取ったかに見えたが、右翼へ高く上がった打球は風で戻され、ダイビングキャッチを試みた右翼プイグのグラブをわずかに外れた。これが走者一掃の三塁打となり、この回4失点を喫した。

 4点ビハインドのまま、6回から2番手バエツにマウンドを譲ったが、7回に味方打線が同点に追いついたため、前田の黒星は消えた。試合は5-5で延長戦に突入。ドジャースはエースのカーショーを代打に送るなど総力戦となり、延長17回にプイグのタイムリーなどで4点を勝ち越し。連敗を4で止めた。

 前田は5回を4安打5奪三振2四死球で4失点(自責4)、84球を投げて54ストライクだった。防御率は3.29。これで3試合連続でクオリティスタート(6回以上を投げて自責点3以下)には届かず、4月23日ロッキーズ戦以来1か月白星から遠ざかっている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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