4安打イチロー「それでもしんどい」 偉人の記録は「勉強してる時間ない」

歴代安打数31位にあと1本

 23日(日本時間24日)の本拠地レイズ戦で4安打を放ったマーリンズのイチロー外野手。今季初めて3試合連続スタメン出場で5打数4安打1打点1得点と大活躍し、チームの7-6の勝利に貢献した。ここ3試合で10安打。1試合4安打以上は現役最多の53度目で、メジャー通算2960安打とし、3000安打まで残り40本。また日米通算4238本とし、最多安打のピート・ローズの4256本まで「18」とした。

 試合後、ロッカールームで報道陣の取材に応じたイチローは「楽しいわけではないけど、実感はあるね」と淡々とコメント。地元記者に安打を量産することの楽しさについて質問されると、「それでもしんどいけどね」と語った。

 イチローはすでにMLB公式サイト等のランキングで歴代32位となっていたが、スポーツデータ等を扱う米シンクタンク「エリアス・スポーツ・ビュロー」社のデータでは前日22日の2安打でウィリー・キーラー(2955安打)を抜いて歴代32位に浮上したとされており、1899年からレッズなどで活躍した歴代31位のサム・クロフォードの2961安打の記録にもあと1本と迫った。

 これに関して「100年前の選手ですが、すでに名前の出ている過去の選手で興味のある選手はいますか?」との質問が飛ぶと、「勉強している時間もない。毎日プレーできるわけではないから。他にやらなければいけないことがある」と答えたイチロー。クーパーズタウンのメジャー野球殿堂博物館に足を運ぶなど、野球の歴史に深い敬意を払うことで有名なレジェンドだが、目の前の試合に集中する姿勢を崩さなかった。

 メジャー16年目の最年長野手は絶好調にも浮かれる様子は見せず、これまで通り日々の準備を徹底していくつもりだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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