ホークス黄金ルーキーの初陣近づく ドラ1高橋純平、実戦への道のり

ここまで慎重な調整を続けてきた右腕

 球団は左太もも裏の完治と、体の左右のバランスを是正させることを最優先に置いた。ケガの再発を防ぎ、かつ、新たな故障が生まれないようにするために、だ。過保護とも思えるほどに、慎重に慎重を期した。2月のキャンプもほとんどが別メニューで練習。キャンプ序盤はキャッチボールすらも許されなかった。

 キャンプ中盤にキャッチボールを再開。プロ初のキャンプを終えると、キャッチボールは遠投が可能になり、ブルペンでの立ち投げなど、ゆっくりとではあるが順調に段階を上げていった。

 5月11日にフリー打撃の打撃投手を務め、同18日にはシート打撃に登板。ブルペンの投球練習ではストレートが145キロをマークしたという。打者を置かない状況であることを考えれば、実戦になれば、球速も幾分増すことだろう。

 先に記した今永や、同じ高卒ルーキーである楽天・オコエ瑠偉やロッテ・平沢大河が1軍の舞台を経験する中、高橋純平もいよいよ実戦の場へ。果たしてどんなボールを見せてくれるのか、楽しみでしかない。いよいよ、大器がベールを脱ぐ時が来る。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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