ホークス工藤監督、先発6勝トリオ誕生に「相乗効果が出るのはありがたい」

6勝目の和田に「野球を知っている」

 和田は18日の前回登板に続いて7回を投げきることができなかったが、工藤監督は「気を抜くことなく6回までいってくれた」と合格点を出す。

「飛ばしていてというか、彼(和田)の意識の中に『前半は点を取られないぞ』というものがあったと思う。試合の流れというか、前半抑えていれば(味方が)しっかり点を取ってくれるんだと意識してやってくれている。野球を知っているというか、どこをどう抑えればいいかがわかっているし、リズムやテンポもいい」

 これで武田翔太、バンデンハークと並び、先発6勝トリオが誕生した。

「先発は、いかに後半のイニングまでもっていくかが大事。リリーフもその中で抑えてくれている。みんなが仕事をしっかりしてくれているということ。ベテランには負けない、若いやつには負けないという相乗効果が出るのはありがたいし、いいことだと思う」

 26日には中田賢一が先発ローテ6枠目として加わり、さらには攝津正や大隣憲司といった実績組が1軍先発の準備を進めている。被本塁打こそ多いものの、12球団唯一の投手出身監督のチームとして、さらなる投手王国の発展が続いていきそうだ。

【了】

藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura

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