復活へ好投続ける台湾出身・王建民 6戦連続無失点、シンカーは154キロ!

かつてヤンキースの先発ローテ支えた右腕、その後は第一線から姿消すも…

 台湾出身のロイヤルズ王建民投手が、30日(日本時間31日)に本拠地でのレイズ戦に登板し、1イニングを無失点に抑えた。

 かつてヤンキースの先発ローテを支えた右腕は、ここ数年、苦難の時を過ごしていた。2006、07年と2年連続19勝を挙げたが、度重なる怪我に見舞われ、2009年には右肩を手術。2010年にナショナルズに移籍後も肩の回復が思わしくなく、徐々に第一線から姿を消していった。

 2013年の第3回WBCに台湾代表として参加した後、古巣ヤンキースの入団テストを受けてマイナー契約。翌年ブルージェイズとメジャー契約を交わすも、1か月も経たないうちに戦力外となり、その後はマイナーリーグや独立リーグで投げ続けていた。

 ロイヤルズとは昨オフにマイナー契約を結び、招待選手としてメジャーキャンプに参加。オープン戦での成績が認められ、開幕ロースター入りを果たした。この日は味方打線が4点を勝ち越した直後の9回に登板し、かつての姿を彷彿とさせる時速94マイル(約151キロ)のシンカーで3者凡退とし、試合を締めくくった。

 強力ブルペンを誇るロイヤルズの中継ぎ投手として、今季は16試合に登板し、3勝無敗、防御率2.29と好投。5月は11回1/3を投げてわずか2失点。現在は6試合連続無失点登板で、混戦模様のア・リーグ中地区で首位に浮上したチームを支えている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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