前代未聞? 最後に負傷の西武高橋光、お立ち台上がれず”代打ヒロイン”熊代

2試合連続完投の高橋光になりきってお立ち台「完封したかったですけどね」

 西武はDeNAに4-1で勝利した。試合後のヒーローインタビューに呼ばれたのは捕手の炭谷と2試合連続完投の高橋光成…ではなく、なぜか、熊代だった。

 熊代はこの日の試合に出ていない。高橋光が最後打者の筒香の打球を足に当てて、アイシング治療中だったため、お立ち台に上がれず。代わって熊代が上がったのだった。ヒーローインタビューの“代打”は前代未聞の出来事だが、ファンはめったに見られない光景に喜んだ。

 一緒にお立ち台に上がった炭谷から「熊代に光成の感想を言ってもらいたいと思います」と促されると、高橋光になりきった熊代が「そうですね。完封したかったですけどね。最後ちょっと、点取られてしまって悔しかったですけど、久々にこういう声援を聞けてうれしいです。やっぱり何回立っても気持ちいいですね。勝ち越しが任された日だったので、その日にこういうピッチングができて、本当にうれしく思います。最後、アクシデントがあったんですけど、何とか皆さまの前に立ちたいなと思って、今我慢しています」とコメント。インタビュアーも空気を読んで、高橋光成がいるように語りかけた。

 熊代はお立ち台を降りてもカメラやボールへのサインも高橋光になりきったまま平仮名で「こうな」と書く徹底ぶり。最後まで炭谷と手を挙げて、ファンの歓声に応えていた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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