イチロー走攻守で輝く 日米700盗塁&8度目マルチ&美技連発 マ軍は3連勝

歴代安打数は単独31位浮上、3000安打まで「35」、最多ローズまでは「13」

 マーリンズのイチロー外野手が2日(日本時間3日)の本拠地パイレーツ戦で2試合ぶりにスタメン出場し、走攻守で強烈な輝きを放った。今季8度目のマルチ安打を放つと、守備では満塁のピンチを救う好守を披露。さらに今季3個目の盗塁を成功させ、日米通算700盗塁に到達した。イチローはメジャー通算2965安打となり、歴代単独31位に浮上。3000安打に残り35本とし、日米通算では4243安打でメジャー最多安打のピート・ローズまで「13」と迫った。マーリンズは延長12回に4-3とサヨナラ勝ちし、3連勝を飾った。

 この日、「1番・センター」で出場した42歳が魅せた。初回の第1打席は相手先発右腕ニカシオの前にセカンドゴロに倒れたが、直後の2回の守備では2死満塁の大ピンチで右中間への浅いライナーを地面すれすれでスライディングキャッチ。先発のチェンを救う美技に本拠地も大歓声に包まれた。

 さらに1点リードで迎えた3回先頭の第2打席ではショート後方に落ちる安打を記録。これで球団発表の記録でサム・クロフォードの2963安打を抜いて歴代単独31位に浮上すると、4回の守備では無死走者なしから4番・姜正浩の大飛球をフェンスギリギリで跳び上がってキャッチ。これにも大歓声が沸き起こった。

 その裏の1死走者なしの第3打席では左中間への二塁打をマークし、今季8度目のマルチ安打をマーク。1点差に迫られた7回先頭の第4打席では鋭い打球を放つと、一塁手がトンネル。これには相手のエラーが記録されたが、1死後に二盗を成功させ、日米通算700盗塁(MLB501盗塁、NPB199盗塁)に到達した。日本人の700盗塁は福本豊氏の1065盗塁に次いで史上2人目の偉業となった。

 同点に追いつかれた9回1死走者なしの第5打席ではセンターフライに倒れたが、延長12回1死走者なしの第6打席では四球を選んで出塁。その後、マーリンズはイエリッチのサヨナラ打が飛び出し、3連勝を飾った。イチローはこの日、5打数2安打1四球1得点1盗塁で打率.323となっている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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