イチロー、二盗&三盗 米メディアは配球読む“野球脳”を称賛

「イチローの偉大なまでのベースボール・インテリジェンス」

「(イチローもリアルミュートも)どちらも最高のスタートです。思い出してください。ディートリッチは最初の2打席で最初のボールを振っています。前回打席は変化球にバントを試みました。ですから、シンダーガードが初球に変化球を投げる可能性が高かったわけです。イチローの偉大なまでのベースボール・インテリジェンスです。そこにリアルミュートが続いて、いい仕事をしたわけです」

 元々、走者に対して隙の多いシンダーガードが初球に変化球から入る可能性をイチローはこれまでのディートリッチの打席から分析していたと指摘。メジャー屈指の剛腕はこの7回も99マイル(約159キロ)を連発していたが、ディートリッチへの初球は81マイル(約130キロ)のカーブだった。結局、この一球はストライクゾーンを大きく外してワンバウンドし、イチローは悠々セーフとなった。

 結果的にディートリッチは三振に倒れ、イチローは生還できなかった。だが、2度の盗塁の裏にあったイチローの知性は、現地の解説者をうならせていた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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