日ハム大谷、圧巻完投&1打点で4勝目 日本新163キロは「手応えなかった」
9回2失点10K&15試合連続安打、球速アップへ「もっと上げられるように頑張りたい」
日本ハムの大谷翔平投手が5日、敵地での巨人戦に「5番・投手」で先発した。投げては日本新記録の163キロをマークして9回6安打2失点(自責1)10奪三振2四球の快投で完投し、打っても自己最長15試合連続安打を記録するなど3打数1安打1打点と活躍。投打で存在感を見せ、4勝目(4敗)を挙げた。日本ハムは6-1で勝利し、連敗を「2」でストップ。巨人の連勝は「6」で止まった。
大谷は初回、先頭の大田に先制の先頭打者弾を食らうも、その後は快投で無失点を続ける。すると、3回には田中の2点タイムリーで逆転。さらに、大谷も自身を助ける中犠飛を放ち、リードを2点に広げた。
4回は1死満塁とピンチを背負ったが、ここでクルーズを打席に迎えると、1ボール2ストライクからの4球目、ど真ん中へ投げ込んだ直球は163キロを計時。クルーンと自身が持っていた日本最速記録の162キロを1キロ更新した。「日本最速球」はファウルとなったものの、続く122キロのスライダーでクルーズは三ゴロ併殺打。大谷は何度もガッツポーズを作った。
大谷は6回先頭で右前打を放ち、4月27日の楽天戦(札幌ドーム)からの自己最長の連続試合安打を「15」に伸ばした。日本ハムは8回に中田の2ラン、陽岱鋼のソロで3点を追加。大谷は8回にも160キロをマークするなど圧巻のピッチングを続けた。
9回もマウンドに上がった大谷は、先頭の坂本に左中間への二塁打を浴びる。しかし、続く長野は158キロの直球で空振り三振。阿部にはストレートの四球を与えたものの、クルーズは161キロの直球で一ゴロ。中田が二塁に送球してアウトも、大谷は一塁ベースカバーに入れず、中島が無人の一塁へ投げて二塁走者が生還した。
しかし、最後は村田を156キロの直球で中飛に打ち取り試合終了。大谷は9回123球を投げきり、6安打2失点10奪三振2四球の快投で4勝目を挙げた。
試合後のヒーローインタビューで、大谷は日本最速の163キロを記録したボールについて「ファウルにされたので、そんなに手応えはなかったです。空振りを取れればもっとよかったです」と振り返った。また、今後のさらなる記録更新に向けては「序盤より後半のほうがいい感じで(腕を)振れていたので、もっと上げられるように頑張りたいと思います」と話した。常識を覆し続ける二刀流右腕の進化が止まらない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count