06年MVPハワード、ボトル投げつけられる 極度不振に地元ファン不満か?

ハワードは「こんなことをされる覚えはない」 、地元紙も「品がない」と切り捨てる

 記事では、この一件を「品がない」と切り捨てている。ハワードは「You suck!(お前最悪)って叫ばれても構わないが、物を投げるのは行き過ぎだ」と訴え、さらに「この街のために多くのことを成し遂げてきたが、こんなことをされる覚えはない」と激怒。「俺たち野球選手だって1人の人間だ。でも、勘違いをしている人もいる。野球を見ていると、選手を人間だと見なくなる。野球をプレーしている誰かとしか思わなくなるんだ」と訴えたという。

 さらに、野球選手という“公の存在”ならではの苦悩も吐露している。

「もし路上で誰かにボトルを投げつけたら逮捕されるだろう。でも、野球選手は別の基準で行動しなくてはならない。誰か何かをするべきだし、誰かが処罰されるべきだ。もし自分が客席に乗り込んで犯人を殴りつけたら、MLBから処分を科せられる。多分殴った相手も訴訟を起こすだろう。でも、ボトルを投げつけたファンは、そのまま家に帰って幸せに暮らすのか? いやいや、そんなことは許されない」

 フィリーズのマッカニン監督は「この一件を危険なこと、あってはならないこととしている」そうだが、同時に「1人の愚行でファン全体が野蛮と思われるべきではない」とも話していると、記事は伝えている。

 熱狂的で知られるフィリーズのファンだが、一線を越えた行き過ぎた行為の是非は、日米問わず考えるべき問題なのかもしれない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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