SBは貯金22、楽天オコエ決勝犠飛、広島野村トップ7勝目…9日のプロ野球

柳田&松田が2戦連続アベック弾、中日ビシエド2戦連発、西武逆転勝ち、ロッテ3連勝

 プロ野球は9日、各地でセ・パ交流戦6試合が行われた。ソフトバンクはDeNAを3タテし、貯金22とした。先発・中田が初回に1点を失うも、その裏に柳田の適時打と内川の犠飛で勝ち越し。3回には柳田、4回には松田がソロ本塁打を放ち、2戦連続のアベック弾で突き放した。9回はスアレスが締めて来日初セーブ。DeNAは井納が7回4失点と粘ったが、打線が中田をつかまえきれなかった。

 中日はオリックスに快勝。先発バルデスが8回途中まで96球で投げ、6安打3失点の好投で2勝目。打線は初回にビシエドが2試合連続本塁打となる先制2ランを放つと、4回にはナニータのソロ、さらにその後は5連打で3点を加えた。オリックスは先発・金子千尋が4回途中6失点と誤算だった。

 西武は巨人に鮮やかな逆転勝ち。3点を追う6回に栗山、浅村のタイムリーで2点を返すと、7回は金子、秋山のタイムリーで逆転。さらに、メヒアが3ランを放ち、2イニングで計7点を奪った。7回を3者凡退に抑えた牧田が6勝目。長野の2打席連続タイムリーなどで3点を先取した巨人だったが、7回に登板した2番手・山口が乱調。7回に木村昇のフライを左翼・大田がグラブに当てながら捕球できず、二塁打としたプレーも響いた。

 楽天もヤクルトに逆転勝ち。1点を追う5回に足立が同点タイムリーを放つと、続くオコエが勝ち越し犠飛。ルーキー2人の活躍で逆転に成功した。6回には内田のタイムリーで貴重な追加点を奪取。先発美馬は6回途中1失点の粘投で5勝目。守護神松井裕が1点を失うも、リードを守り切り11セーブ目を挙げた。ヤクルトは先発古野が粘り切れず、5回途中2失点で降板。2番手成瀬は“中継ぎデビュー”も、1回1/3を2安打1失点だった。

 広島は日本ハムに勝ち越した。先発・野村が右脇腹に打球直撃のアクシデントもありながら、6回3安打無失点の好投でリーグ単独トップの7勝目。鈴木が先制の2点打を含む3打点と打線を牽引し、丸も8回に貴重な1打点を挙げた。8回は3番手ジャクソンが2失点も、2死一、三塁で登板した守護神・中崎が谷口を見逃し三振に切って取り、9回も無失点に抑えた。日本ハムのバースは8回途中4失点(自責2)の粘投も5敗目。大谷は4打数無安打1四球に終わり、自己最長の連続試合安打は「17」で止まった。

 ロッテは阪神に快勝し3タテ。打線は初回に角中のタイムリーなどで2点を先制すると、2回には田村と加藤のタイムリーで2点を追加。5回には高濱のソロ本塁打、井口、鈴木のタイムリーで3点を加えた。先発・二木は6回2失点の粘投で4勝目。阪神は先発・藤浪が2回までに4失点と苦しみ、4回にはピッチャー返しが右手に直撃するアクシデントで緊急降板。痛恨の4連敗となった。

【交流戦】
◇ソフトバンク 4-2 DeNA(ヤフオクドーム)
勝 中田(2勝1敗)
敗 井納(4勝6敗)
S スアレス(1勝2敗1セーブ)
HR【ソ】柳田10号、松田13号

◇オリックス 3-8 中日(京セラドーム)
勝 バルデス(2勝1敗)
敗 金子千尋(3勝5敗)
HR【中】ビシエド16号、ナニータ5号、藤井2号

◇西武 7-4 巨人(西武プリンス)
勝 牧田(6勝0敗)
敗 山口(0勝3敗1セーブ)
S 増田(3勝2敗10セーブ)
HR【西】メヒア20号

◇楽天 3-2 ヤクルト(Koboスタ宮城)
勝 美馬(5勝2敗)
敗 古野(0勝1敗)
S 松井裕(0勝3敗11セーブ)

◇日本ハム 2-4 広島(札幌ドーム)
勝 野村(7勝2敗)
敗 バース(4勝5敗)
S 中崎(0勝2敗13セーブ)
HR【日】西川4号

◇ロッテ 7-2 阪神(QVCマリン)
勝 二木(4勝5敗)
敗 藤浪(4勝3敗)
HR【ロ】高濱3号

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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