チームのため、そしてライバルへ ハム中田が意地の一発

「誰がどう見てもすごいバッター」筒香が一発

 昨年、巨人から途中加入したベテランは、移籍後最初の対戦相手だった6月14日のDeNAとのカード3戦目に移籍後初本塁打を放っている。この日、1年前の光景を思い出した日本ハムファンは少なくないだろう。しかも相手守護神・山崎康投手から価値ある一撃。だが、これで終わりではなかった。

 9回裏2死一塁。今度は相手主砲の筒香が左翼へ2ランを放って追いつく。土壇場の状況で、逆方向に突き刺す15号で、一気に試合を振り出しに戻した。

 中田と筒香。ともに侍ジャパンの常連選手で、4番の座を狙うライバルでもある両者。中田は「誰がどう見てもすごいバッター」と敬意を表しつつ「自分も負けられない」と言わんばかりの決勝のホームランを放った。今宵のハマスタは、投打でしびれる展開が繰り広げられた。

 交流戦は残り4試合。順位は上位5球団がパ・リーグのチームで固まった。各チームが好調なだけに、ひとつでも多く白星を重ねてリーグ戦再開を迎えたいところだ。日本ハムでは、間違いなく中田のバットがカギを握ることになる。

(記事提供:パ・リーグ インサイト

【了】

「パ・リーグ インサイト」編集部

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