ボンズから偉業達成のイチローへ最高の賛辞「2度と現れないほどの逸材」

安打ごとにボールを回収、イチローにプレゼントするボンズの心遣い

――あなたのデビューした年は、ピート・ローズ現役最後の年でした。最多本塁打記録保持者として、最多安打記録はどんな記録と考えていますか? 

「私には絶対に成し得なかった記録だ。ピート・ローズとイチローの2人が一緒の場に立って、皆さんにいろいろな話をしてほしいと切に願う。だって、この2人しか成し得ないことだからね。ピート・ローズとイチローが同席して、みんながいるところで話をしたらいいと思うんだ。ピートもそういう機会があれば喜ぶと思う。もし実現したら、2人にとっても楽しいことだと思うよ。4000本安打した選手が2人同席するんだから、これは私たちみんなにとってもいいことではないかと思う」

――イチローが安打したボールを集めて、本人に渡しているそうだが。

「私たちは子供の頃から一生懸命に野球をプレー続けて、こういうチャンスを手に入れることができた。だからこそ、(記録達成の過程を)ちょっと楽しむことをしてもいいと思う。彼はこのチャンスを得るまで懸命にプレーし続けたんだから。だから、私が渡したボールを家に飾ってもいいし、国に寄付したり、ファンや友達にあげてもいい。

 そうできる権利はあると思うんだ。記録が近づくと、MLBが記念ボールの管理に関わってくるからね。だから、その前に渡せるだけのボールは渡すって言ったら、彼はとても喜んでいたよ。友達にあげれば喜んでくれるって。ちょっとした喜びを味わう権利はある。多分今まで15球くらい集めたかな。それをガラスケースに入れておけば、いつかこの日のことを思い出した時に、ボールを持っていたなって思い出せるし、自分の好きなように使える。彼はそれだけのことをしたんだ。彼以外誰もこの権利を得ることはできない」

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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