イチロー“ローズ超え”日米4257安打会見「僕が持っていないはずがない」

苦しんだ3年間は「ちょっと許してっていう感じ」、復調のきっかけは…

――去年は少し苦労したシーズンだったが、去年と今年の一番の違いはなにか。

「3年間ちょっとしんどかったですね。ヤンキースにいった2年目、3年目。マイアミの1年目、去年ですね。この3年間はちょっときつかったですね。もちろんリズムが明らかに変わった時期ではあったということが大きかったと思いますけど。まあでも長い時間やってたら3年くらいはちょっと許してっていう感じですかね。

 そういう時期あるよねっていう感じに今はなってるかな。なにがという。まあいろいろありますよ。いろいろというのは大変便利な言葉で、便利に使ってますけど。ありますよ。要因は。ただ同じユニホームを着た人に、足を引っ張られないということは大きいですね。ほんとにいい仲間だと思います」

――出場試合数を見るとローズよりも速いペースでの達成となった。

「だから、もっと速くできてるもんねえ。時間かかりすぎだよ。その3年間はちょっと足踏みだね。サッと抜きたいもんね。ちょっとなんかこう苦労した感じ出るじゃないですか。出ちゃったじゃないですか。それがあって今っていう考え方もありますけど。ちょっとサッとやりたかったね」

――苦労したというのは。

「苦労してるように見えるというだけですよ。苦労したとは僕は言ってないですよ」

――キャンプの時期から今年は変わるという感覚はあったのか。

「キャンプ中はなかったですね。キャンプ終わってからの、マイアミに戻ってヤンキースと試合しましたよね。あそこがポイントだったですね。その先は、ご容赦願います。願いたいと思います、かな」

――ボンズ打撃コーチが安打を打つたびにボールを回収しているという話を聞いた。大記録を達成したことのあるボンズだからこその気遣いを感じるか。

「そうだと思いますよ。やっぱり気持ちがよく分かるっていうか、記録と向き合った人にしかわからないことだと思うので。ボンズの場合は全部外に行っちゃうから回収できないんだけど、僕の場合は内側だからね。しようと思えばできちゃうから。ただそういう気持ちがわかるのは、記録と向き合った人にしかわからないと思いますね」

――そういう人がベンチにいるのは心強いか。

「でもボンズはそれくらいしか仕事がないっていうのがあるんで」

――ローズは日米の記録を合わせるのはどうかと言っているが、それに抗うという気持ちは。

「全然ないですよ」

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