黒田博樹、日米200勝に足踏み 「状態はどうあれ、ベスト尽くす」

金字塔へ残り2勝も5月以降は1勝止まり

 広島の黒田博樹が17日のオリックス戦に先発し、6回3失点で降板した。チームは延長サヨナラ勝ちで黒田に勝ち負けは付かず、残り2勝としている日米通算200勝へ足踏みとなった。

 打線が序盤にチャンスを逃す展開で、3回にはT-岡田のタイムリーで先制を許した。さらにルナのエラーで失点を重ね、5回にはクラークの一発で追加点を奪われた。

 黒田は「一方的な展開になっても、こういう結果になって。まあ、良しとします」と、まずはチームの勝利を喜んだ。「状態が悪くても、粘って投げなければいけない」と、自身の投球には不満を示し、「(クラークの)あのホームランが、ゲームの展開的にはちょっと良くなかった」と、不用意な一発を反省した。

 今季は3、4月に4勝と好調なスタートを切ったが、5月以降は1勝のみと勝ち星に恵まれていない。慢性的な首痛を抱えるなど、体調面でも万全ではないが、「状態はどうあれ、ベストを尽くすしかない」と自らの信念を貫く。

 残り2勝となった日米通算200勝に向け、状態は万全とは言えないが、「欲を言えばキリがない。状態が悪くても、マウンドではそれを受け入れて投げるしかない」と自らに言い聞かせていた。

【了】

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo

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