田中将大、今季ワーストタイ6失点も、チームは9回サヨナラ勝ち
今季最多タイ110球で6回粘投に、女房役マキャンの2発に救われる
29日(日本時間30日)に本拠地でのレンジャーズ戦に先発したヤンキース田中将大投手が強力打線につかまったが、チームは9回に一挙6点を挙げて、9-7でサヨナラ勝ちした。田中は6回を8安打7奪三振1四球6失点(自責6)で、防御率は3.35。今季最多タイとなる110球を投げて見せた気持ちが、最後に報われた。
ア・リーグ西地区首位を独走するレンジャーズ打線は勢いがあった。初回こそ無失点に抑えたが、2回は先頭フィルダーにセンターへ二塁打されてしまう。1死を奪った後にアンドラスに初球を左前に運ばれ、1点を先制された。
2回裏に味方打線が同点に追いついたが、3回に捕まった。
先頭チリーノスから2連打と四球で、いきなり無死満塁のピンチを迎える。3番を任される大型新人マザラにフルカウントから7球目甘く入ったスライダーを右中間に弾き返され、走者一掃の二塁打とされた。その後も1死三塁からフィルダーが一塁手のグラブを弾く適時打を放ち、この回は合計4点を失った。
球数はかさみながらも、4回を無失点、5回は3者凡退に締めくくり、4点ビハインドのまま点差を保った。
すでに96球に達していたため、降板かと思われたが、田中は6回のマウンドに戻る。無失点で中継ぎにリレーをつなぎたかったが、先頭オドルに2球目スライダーを強振され、左翼席最前列に飛び込むソロ弾に。その後も続投すると後続3人を打ち取って、苦しみながらも粘投し、6回を投げきることに成功した。
6失点したのは、5月10日ロイヤルズ戦と並んで今季ワーストタイ。前回ツインズ戦から中4日での先発ながら、今季最多タイとなる110球を投げた気合を感じ取ったのは、他でもない女房役のマキャンだった。
5点ビハインドの8回に11号ソロ弾で1点詰め寄ると、9回には1死一、二塁から値千金の12号同点弾を右翼席へたたき込んだ。その後、カストロが四球で出塁すると、最後はグレゴリウスが低い弾道のサヨナラ弾を右翼席へ運ぶ劇的な逆転劇。チームは連敗を3で止めた。
スケジュール通りならば、田中の次回登板はアメリカ独立記念日の7月4日(日本時間5日)に敵地で行われるホワイトソックス戦となっている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count