MLBで異例二刀流! 投打活躍バムガーナーを名将も称賛「攻撃の起点だった」
エース左腕バムガーナーの二塁打で打線爆発、投げても今季9勝目
メジャー版二刀流が圧巻の実力を見せつけた。ジャイアンツのエース左腕マディソン・バムガーナー投手が、30日(日本時間1日)に敵地で行われたアスレチックスとの交流戦で先発し、センターへ二塁打を放った。舞台がア・リーグ本拠地だったため「DH(指名打者)」を使うこともできたが、名将ボウチー監督はシルバースラッガー賞を2年連続受賞した左腕を打席に立たせることを選択。通算13本塁打を誇る“スラッガー”は、第1打席にいきなりセンターオーバーの二塁打を放つ活躍を見せた。本職でも仕事を果たし、7回途中を4失点で降板し、今季9勝目を飾った。
「9番・投手」で先発したバムガーナーは、0-1とリードを許した3回、先頭打者として打席に立った。相手先発は同じく左腕オバートン。3ボール1ストライクからの5球目88マイル(約141キロ)速球をフルスイング。センター深くへ飛んだ打球は追走する中堅バーンズのグラブを弾き、二塁打となった。この一撃を皮切りに、チームは一挙6点を挙げて逆転に成功。自ら起爆剤となり、打線を盛り上げた。
地元紙「サンフランシスコ・クロニクル」電子版によれば、ボウチー監督は「彼が攻撃の起点になってくれた。火の出るような打球だったな」とエース左腕の打撃を称えたという。また、打たれたオバートンは「長いこと彼のことをテレビで見てきたから、打てるのは知ってたよ。最初の2球をボール判定されたから甘いところに投げてしまった。浮いた球を、バムにしっかり捉えられたね」と完敗宣言したそうだ。