前田健太、エース不在に男気見せる 苦境跳ね返す好投を米メディア絶賛

左腕カーショウがDL入り、前田は6回1失点の好投で「責任を果たした」

 6月30日(日本時間7月1日)、敵地で行われたブルワーズ戦で今季7勝目を挙げたドジャース前田健太投手。初回に1死満塁の大ピンチを迎えながらも1失点に踏みとどまり、2回以降は三塁を踏ませない力投で、6回を3安打1失点(自責1)に抑えた。これに打線も呼応して、チームは8-1で快勝。絶対的なエースの戦線離脱という衝撃のニュースに揺れる中、チームを鼓舞するかのように奮起した右腕の投球を、米メディアが称賛している。

 腰の違和感を訴えて遠征中のチームを離れ、地元ロサンゼルスに戻っていたエース・カーショウが、医師の診察の結果、軽度の椎間板ヘルニアであることが分かり、故障者リスト(DL)入りすることになった。地元紙「LAタイムス」電子版によれば、今季すでに11勝している左腕離脱のニュースを聞いたチームは「おいおい、ついてないなぁ」と反応したとか。だが、次の瞬間「よし、やってやろうじゃないか。誰も同情なんてしてくれないぞ」と発憤。ロバーツ監督は「勇気づけられた」と、逆境をものともしないチームの反応に相好を崩したという。

 エース離脱のピンチで立ち上がったのが、この日の先発・前田だった。初回には1死満塁の危機を迎えたが1失点でとどまると、2回以降はブルワーズ打線を寄せつけず。2度死球を当てる場面もあったが、6回を投げて3安打1失点の好投で、マリナーズ岩隈久志に並ぶ日本人最多タイの今季7勝目を挙げた。

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY