日ハム大谷「1番・投手」で7連勝 初球先頭弾は「疲れないようゆっくり回った」

「びっくりした」1番起用で衝撃の一発、「一番いい点のとり方だった」

 日本ハムの大谷翔平投手が3日、敵地ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)に「1番・投手」で先発し、圧巻の活躍を見せた。打っては初回先頭の第1打席で初球先頭打者弾を放つなど、2打数1安打1打点3四球。投げては最速161キロの直球を武器に、8回120球を投げて10奪三振2四球、5安打無失点で自身7連勝となる8勝目を挙げた。日本ハムは首位ソフトバンクに2-0で勝利し、敵地で3タテして9年ぶりの10連勝。ソフトバンクとのゲーム差を3試合で一気に「6.5」まで縮めた。

 試合後のヒーローインタビュー。大谷は「真っ直ぐを思い切り打とうと思ったんですけど、変化球が抜けてきて、たまたま当たった感じでした」と初回の一発を振り返った。先頭で打席に入り、中田の初球の甘く入ったスライダーをフルスイング。右中間席へ飛び込む衝撃の先頭打者弾だった。

 10号ソロで2年ぶりの2桁本塁打を達成。ゆっくりとダイヤモンド回ったことについては「なるべく立ち上がりに疲れないようにゆっくり回りました」と笑顔で振り返った。

 試合前のメンバー発表では場内も大きなどよめきに包まれた1番起用。本人も「すごくびっくりしましたし、先頭であまり打ったことがないので、思いきり行こうと思って打席に立ちました」と振り返る。それでも、最高の形で自らを援護する形になり「一番いい点のとり方だったと思いましたけど、ラッキーだったと思います」と話した。

 投げては圧倒的なピッチングで、6月12日の阪神戦(札幌ドーム)から続ける連続イニング無失点は30イニングに。防御率は1点台に突入して1.90となった。チームも9年ぶり10連勝で「すごくいい勝ち方ができていると思うので、一戦一戦、頑張りたいと思います」と誓った。

 常識を覆し続ける二刀流右腕。漫画の世界でも描かれないような活躍で、日本ハムを牽引している。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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